Sigfox(シグフォックス)ネットワークは、2009年に設立した仏国Sigfox社が提供するLPWAネットワークです。
- 日本国内では920MHz帯アクティブタグとして制度化されている帯域を使用したサービスを、京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)が電気通信事業者として展開しています。
Sigfoxネットワークにおいては、基地局とクラウドサービスをSigfox社が提供し、各国のサービスはSigfox社と契約したオペレータが構築運用しています。Sigfoxはグローバルで統一されたネットワークになるため、開発したIoTソリューションをそのままグローバルに展開可能です。課金モデルに関しても、自国のオペレータと契約すれば、他国での利用も可能になるといった特長があります。
- グローバルで70か国(2020年1月現在)に展開
- 欧州では868MHz帯、米国では902MHz帯、アジアパシフィックでは920MHz帯といったようにサブギガ帯を使用
Sigfox通信の特長
Sigfoxデバイスは、1回最大12バイトのデータ(メッセージと呼ぶ)を送信する際、必ず3回のリピテーションを、周波数を変えて行う仕組みとなっています。また、Sigfoxデバイスから送信されたメッセージは、1基地局のみと通信するのではなく、受信可能な基地局すべてで受信し、1つのデータとしてSigfoxクラウド上で管理されます。
さらに、超狭帯域(ウルトラナローバンド)通信は必要な受信帯域幅が狭いため、影響を受けるノイズ成分を抑えることができるという特長もあります。これらの特長により、通信の安定性、耐干渉、耐障害性を高めています。
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低価格
IoT用途に適した低価格なプラン年額100円~
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クイックスタート
Sigfoxクラウド提供
SIM必要なし -
低消費電力
電池で10年の稼働が可能
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グローバル展開
グローバルで同一ネットワーク
※世界70か国で展開中(2020年1月時点)
Sigfoxの活用事例
Sigfoxは欧州でサービスが開始されて以降、多くのユースケースが出てきています。主に商用電源が使用できないところでの利用が多く、下記のような活用事例があります。
- ガスや水道のスマートメーター
- 設備管理
- 物流(トラッキング・位置管理)
- 農業
- 見守り(児童・高齢者)
- 冷蔵設備の温度管理
- スマートパーキング
- 宅配ボックス(物品受渡)
今後、各工業製品、民生品にSigfoxモジュールが搭載され、製品のトレーサビリティや故障検知などのソリューションが増えていくものと考えられます。
ソリューション
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